以前世界一周の旅をしたり、海外旅行に行っていた時のお話し。
旅行はもちろん良いこともたくさんあったし、良い経験になったし、行って良かったと心底思っているのだけれど、時には悪いことなんかもありまして…。その主なものを書いてみたいと思います。
イタリアでひったくり
あれは2009年の出来事。イタリアのナポリにて。私、ひったくりに遭いました(T_T)
いやあ、ヨーロッパ入ってから油断してたんですよ。
占い師にも「あなたは大丈夫」って言われてたし。
バイクに乗った二人組の男に、貴重品を全て入れたショルダーバッグをひったくられてしまった私。
なんだかんだありまして、パトカーで警察署まで連れて行かれたのだが、その日は夜も遅く英語を話せる人がいないから明日出直して来いと言われ、その日はまたまたパトカーで予約していた宿まで送り届けてもらったのでした。
ある意味貴重な体験。
その時私は日本人の知人と一緒にいたため、知人から電話やお金を借り、携帯電話の会社に電話して携帯を止め(その時の電話口のお兄さんが優しくて、弱っていた私の心にズキュンでした)、カード会社に電話してカードを止め、銀行(私は海外でも使用できる新生銀行のカードを持っていた)に電話してキャッシュカードを使えないよう手続きをし、トラベラーズチェックの会社に電話して使用を止めた。
ショックで号泣しながらも、やること、いや、やらなくてはならないことが多く、とっても忙しかった。
そして翌日、警察署まで行き片言の英語で事情を説明し、盗難届を書いてもらう。
通訳の女性からは、「私達でも貴重品は靴の中に入れているのよ!気を付けなきゃ!」みたいなこと言われた。それぐらいナポリは治安が悪いとのことであった。
後々聞いた話しによると、南イタリアはイタリア人曰く、「あそこはイタリアじゃない!」って言うくらい北イタリアと比べて治安が悪いらしい。
それからローマへと移動し、日本大使館へ行き事情を説明。
ちなみに、日本大使館の入り口に立っている警備員は日本語が通じなかったが、なんとなく私達の風貌とジェスチャーで察してくれた。
パスポートはもちろん再発行できるのであるが、それには戸籍謄本か戸籍抄本を日本からFAXで送ってもらった後に、郵送してもらう必要があるとのこと。
私は家族には迷惑かけないと決めていたので、パスポートの再発行は諦めて一時渡航書を発行してもらうことにした。
が、しかし、それには日本までの航空券が必要とのことだったため、この時は発行してもらえなかった。
その後に私が加入していた保険会社がローマにあったので、ジェイアイの保険会社へと行き事情を説明。
この保険会社の方々がとても良い人達で、慰められました。
私の場合はこの後帰国することにしていたので、保険の申請は帰国後に手続きしたのだが、結構面倒臭かったような気がする。
保険はちゃんとおりるか心配だったけど、ちゃんとおりました~。保険の大切さを改めて実感。
翌日、航空券を購入し、それを持参して日本大使館へ行き、一時渡航書を発行してもらう手続きを済ませる。
発行までに数日かかり、私は5日後に取りに行った。ちなみに受け取るのに€17取られた。無料じゃないんだ…。
これが使用済みの一時渡航書。もう二度と発行してもらいたくない。
その後無事に日本へ帰国。
ただし、一般の入国ゲートに並んでいたら一時渡航書では通れなくて、別のところへと通されたのがちょっと恥ずかしかった。
もう二度とイタリアなんか行くかぁぁぁ!!!
と思いながらも、世界一周航空券の都合上もう一度行くことになってしまったのは置いといて、もう二度と行かないと思うイタリアなのでした。
それにしてもひったくり犯さん、お金や金目の物はもういいから写真のデータだけ返して欲しいなぁ。
ベトナムでスリ未遂
ベトナムはハノイにあるホアンキエム湖にて。
この頃はイタリアでのひったくりで懲りていたため、ウエストポーチを使用していた私。
この時はたまたま油断してウエストポーチを後ろ向きにつけていたのだが、違和感を感じて振り向くと、若い男が私のウエストポーチを開けていた。
スリだっ!!
とっさに持っていたガイドブックで叩いたら、「What?」だって。
むかつくーーー!!!(; ・`д・´)
ホアンキエム湖に突き落とせばよかった。
この時は運よく未遂で終わったけれど、1人旅だったしもし盗られていたらと思うとぞっとする。
周りを見渡すと、ホアンキエム湖周辺には目つきのヤバイ人が何人かいたので、あの辺りは危険だと思う。
エジプトで痴漢?
エジプトのカイロにあるエジプト考古学博物館。
そこでの観光中、人気のない部屋で展示物を1人で眺めていた私。
その時突如お尻を触られた。
振り向くとそこには若い兄ちゃんがいて、手を上げて「ごめん、ちょっと手があたっちゃった。てへっ。」みたいなジェスチャーをして去って行った。
その時は、「当たっただけかー」と思ったが、やはりどう考えてもあの空間の中であれだけ近付く必要は全くないしあの触り方はただ触れただけの触り方じゃなかった。
まさか海外で痴漢に遭うなんて思わなかった…。
中国でスリ未遂
中国の昆明にて。
ウエストポーチを前に装着してウロウロしていたら、目の前でしゃがんだ兄ちゃんが私のウエストポーチを開けようとしていた。
バレッバレのスリ。冗談かと思うくらいバレバレの阿保なスリ。
ウエストポーチを抱えて声を上げて睨んだら、「そんな怒んないでよー」みたいな顔して去って行った。
フィリピンでスリ
フィリピンのマニラにて。
友達と二人でフィリピンを観光し、帰りの飛行機が早朝しかなかったため早朝に宿を出て空港へ向かったのだが、宿を出るや否や雑貨のような物を持ったおばちゃんがギャアギャア言いながら走り寄ってきた。
その時私は体調が悪かったためボーっとしていて、「うざいなぁ、物売りか?」と思いながら停まったタクシーに乗り込む。
そして空港までの車内で、ふと身に着けていたウエストポーチを見るとファスナーが開いているではないかっ!
嫌な予感がして慌てて中を見ると、財布がないっ!
やられた~~~(>_<) あのおばちゃんスリだっ!
財布は100均で購入したものだったし、中身は日本円にして1000円分ぐらいしか入っていなかったけれども、それでもスリに遭ってしまった自分が悔しくて情けなくてたまらない。
この時は友達と一緒だったので、タクシー代は立て替えてもらえて助かった。
1人だったら辛かったなー。
その他
ぼったくられるのは一般的だし、嘘つかれるのも普通にあるし、女1人で旅してた時は女性としてちょっと危険を感じた時もチラホラあった。
買ったばかりのキーホルダータイプの方位磁石がいつの間にかもぎ取られてたこともあったし、バックパックの奥底にもしもの時のためにと入れていた福沢諭吉がいつの間にか消えていた時もあったなぁ。
タイで銃撃戦を見たこともあったし。
他の日本人の旅人も、一緒にいた子がスペインの市場でスリに遭ったし、ベトナムでひったくりに遭った子もいたし、中国で美人局に遭った人もいたし、スペインでパソコン盗まれた子もいたし、中米や南米で置き引きに遭った人や宿のベランダから侵入されてパソコン盗まれた人もいた。
日本だって犯罪や危険なことはあるけれども、日本を出てみて、日本がいかに安全か、いかに恵まれているのかを実感した。
日本ではせいぜい痴漢と変質者ぐらいしか出会ったことなかったのになー。
でも、嫌なこともあったけれどもそれ以上に良いこともあったし楽しかったので後悔はしていない。
大きな怪我や病気をすることなく、五体満足で今こうして日本で過ごせることができて本当に良かったと思っている。
皆さんも、国内外問わずお気を付けて(`・ω・´)ゞ